今なぜ福岡が注目されているのか?
福岡市は全国の中でもダントツで人口増加率が高いです。
企業が福岡に拠点を移す需要が高まっていて、帝国データバンクによると2017年に福岡に拠点を移した企業は8社で前年の4社から大幅に増加しました。
アジアの玄関口としての需要も高まり、福岡近隣の投資用不動産物件の利回りは東京23区と変わらない水準になっています。
国内外から福岡の人気が高まっている理由について探ってみました。
国内外へのアクセスの良さとコンパクトな中心街
福岡はもともと目立った産業のない街として知られていました。
製造業の拠点としては需要が低いのですが、日本の製造業はアジアを中心に海外へ拠点を移すケースも多く、国内における製造業の需要は低下しています。
そんな中で福岡はアジアへのアクセスが良く、福岡空港は滑走路を増設していて将来的に国際便はさらに増加する見込みです。
アジアを往来するビジネスマンの増加によって飛行機でのアクセスが良い福岡が注目されるようになりました。
福岡県全体で人口の増えているワケではなく、福岡市やその周辺に人気が集中しています。
工業地帯の多い北九州市の場合は製造業の衰退によって人口減少数が全国で1番多い市町村になっています。福岡県の中でも地域によって明暗がはっきり分かれています。
福岡になぜ移住する人が増えている?
福岡市は産業の少なかった分、中心街はコンパクトに集約されていてビジネスマンの平均通勤時間は30分を切っています。
家賃相場は適度に安く、中心街の人口密度は高いためビジネスチャンスもたくさんありますし、企業同士の交流や営業活動も効率が良いです。
製造業の衰退という時代の変化もあって、産業の少なかった福岡は注目度を増しています。
ビジネス街としての発展やインターネットサービスの利便性向上もあって、IT系企業の福岡進出が特に目立っています。
自治体もITやデジタルコンテンツなどのクリエイティブ産業の振興に力を入れていて、今後も福岡県内へ進出する企業は増加する見込みです。
福岡で事業を行いやすい理由とは?
さらに福岡は気候がよくて地震をはじめとした災害リスクが少ないです。
長年、福岡市は世界の住みやすい都市ランキングで上位の常連になっていた実績も持っています。
元々持っていた快適性と安全性に拍車をかけたのが2011年の東日本大震災です。
国内では札幌・仙台・広島・福岡が首都圏よりも地価上昇率の高い四大地方中枢都市圏として注目されていました。
仙台にも被害の及んだ東日本大震災や温暖化の影響で異常気象が増えて全国で豪雪のトラブル事例の増加している影響もあって、四大地方中枢都市圏の中でも安全性の高い福岡に人気が集中しました。
天神エリアの再開発
中心街の天神エリアは老朽化している建物も多く、2024年を目処にした大規模な再開発が行われています。
自治体主導の再開発は「天神ビッグバン」と名付けられていて、街を再開発するほか、規制緩和によって企業誘致も積極的に進めています。
将来的にも街全体が大きく活性化する見込みのあることから、大企業は先手を取って福岡進出を積極的に進めています。
海外からの進出企業も増加
アジアの玄関口として人気になっているのは国内企業だけではありません。
海外の企業もアジアへサービスを展開する拠点として福岡を選ぶ事例が増えています。
アジアへのアクセスの良さをはじめ、日本におけるビジネス需要も確保できます。
住みやすい街なので海外から派遣されるスタッフの評価も高く、今後も海外企業の拠点として福岡の選ばれることは増えていくでしょう。
盛り上がっている地域産業
福岡は街がコンパクトになっている恩恵もあって、中心エリアの人口密度は非常に高いです。仕事も遊びも行動しやすい特性もあって小売業やサービス業のしやすい地域として注目されています。
福岡市にシャッター街と呼ぶようなエリアは存在していなく、空きテナントの数も少ないです。
大企業の進出しているだけではなく20代から30代の起業家も多く、ビジネスチャンスの大きい街です。起業家へのスタートアップ支援も積極的で、わざわざ本州から福岡に移住して起業しようとする人もいます。
家賃相場に対して得られる集客効果は全国屈指で、今後も人口の増加が見込まれているので将来性も高いです。
地域産業が活発化すれば、お金の流れも活発になり利便性も高まっていきます。
あらゆる相乗効果が発生していて、人が人を呼ぶ好循環が生まれています。
資金調達方法の豊富さも追い風に
ビジネスチャンスが多い福岡ですが、資金を調達する手段が多い事でも知られています。
銀行はもちろん、信用金庫・ノンバンク(消費者金融)等の金融機関が数多く存在しており、資金不足時に対応出来る点も若き起業家達の追い風となっています。
なお、最近ではバランスオフ化(不良債権を減らす経営手法)を目指す経営者が増加した事に比例しファクタリングでの資金繰りを検討する企業が年々増えており、債権買取を専門に行う会社の需要も上がりつつあります。
建設業に強い、少額からでもOK等、業者によって各々特性が異なりますので、色々な会社を比較してみると良いでしょう。
【参考サイト】福岡のファクタリング会社比較
数多くの資金調達がありますが、それぞれに特徴があり、メリット・デメリットがあります。
事業計画をしっかりと立てる事はもちろんですが、予期せぬ資金難にも対応出来る手段を予め用意しておく事が大切です。