シャボン玉石けんは「健康な体ときれいな水を守る」を企業理念に掲げている創業107年の老舗です。

シャボン玉石けん株式会社の会社概要【福岡の有名企業】

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会社概要

シャボン玉石けん株式会社は福岡県北九州に本社がある、無添加石けんのメーカーです。
製造されている石けんは、酸化防止剤、香料、色素などの化学物質添加物を一切使わず、石けん成分のみを使用しています。

 

同社は高度経済成長期、洗濯機が普及したことにより、合成洗剤の販売で売り上げを伸ばしていましたが、無添加の石けんを試作してみたところ創業者が長年悩んでいた湿疹を見事に治したというのがきっかけで今の「無添加にこだわる」スタイルを確立することとなりました。

 

その後、無添加にこだわる経営方針はなかなか消費者の心をつかむことが出来ず、売り上げは激減。

 

10年以上の赤字経営が続いていましたが、創業者が執筆した「自然流せっけん読本」がベストセラーになり無添加せっけんの魅力が世間にも認知されたことで再び人気を取り戻しました。

 

 

時代の流れでも芯を曲げない経営

無添加にこだわりを持ち環境に配慮した経営方針は社会から評価を受け、メディアでも協賛会社としての地位を得るようになりました。

 

無添加せっけんを売り出した当初は、合成洗剤が全盛期だった時代です。
売上だけを考えるのであれば、無添加にこだわるというのは時代のニーズにマッチしていません。

 

それでも創業者は「合成洗剤が体に悪いものとわかったからには売るわけにはいかない」と固い決意のもと製造を続けたきた姿勢が評価できるでしょう。

 

また、会社近くの洞海湾は当時公害でひどく汚染され、社会問題となっていましたが、積極的に環境活動へ力を入れ公害反対活動を展開していました。

 

同社有名なCMの「青いお空がほしいのね」というフレーズは洞海湾が虹色の空と表現されるほどの公害を無くしたいという思いから付けたものです。

 

 

健康な体ときれいな水を守る

シャボン玉石けんでは「健康な体ときれいな水を守る」を企業理念に掲げています。
石油や油脂を合成して作られた「合成界面活性剤」を使わず、石けんを使用した後は微生物のエサとなるよう環境にも配慮された商品を作っています。

 

2007年には北九州市消防局からの依頼により北九州大学と協力して石けん系の消火剤を世界で初めて作りました。
また、同大学との連携により開発したハンドソープは一般消費者だけでなく、病院や介護施設、食品工場などの衛生管理が必要な場面においても使用されています。

 

 

他社との比較を考える

現代では健康志向の高まりから「無添加」「オーガニック」を謳う商品が増加しています。

 

しかしながら、一見して体によさそうな表記であっても安全性や環境に良いことが実証されているわけではありません。

 

シャボン玉石けんでは石けん成分以外は使用せず、こだわりの製法で他社と差別化を図っています。
パッケージや商品ラインは昔ながらのデザインのままであったり、派手さには欠けたりといった点もありますが、安心安全を突く姿勢に消費者からの信頼も厚い企業と言えるでしょう。

 

 

“体にやさしく、環境にやさしい”

現在の代表取締役である森田隼人氏は、消費者が「体にいいから」無添加を選ぶという思考から「環境にも優しい」にもフォーカスできるような展望を目指すと語っています。

 

また、地域との視点で見ると同社がある北九州市は「環境未来都市」という環境に対応したまちづくりのモデル都市として選出されているほど、地域全体で環境リテラシーが高まっています。

 

今後も環境に配慮した製品を生み出すシャボン玉石けんとの協働により更なる経済発展よりエコロジーな社会へと導いてくれることが期待できるでしょう。

 

企業とは、利潤拡大で環境問題にこだわる余裕がないものです。
シャボン玉石けんは日本において安全の本質を捉えた数少ない非常に貴重な存在であります。