株式会社メルカリ
スマホアプリによるフリマサービスのメルカリは追随する類似サービスを振り切って、フリマアプリサービスで確固たる地位を築き、先行していたヤフオクに迫る勢いを見せています。
2018年6月には上場を果たし、2018年のIPOの目玉として注目を集めました。
本社は東京に置き、自社による製造、販売等は行わずユーザーの出品した商品の取引を仲介するサービスを行っています。
主な業務はシステム開発ですが、すでにメルカリのプラットフォームは完成していて、今後は既存のサービスの顧客満足度を高めていくことが課題です。
2018年には新たに福岡オフィスを立ち上げて100名のスタートメンバーを募集する大規模な求人を出しています。
福岡オフィスでは電話によるカスタマーサポートを行う拠点になり、主に「らくらくメルカリ便」を使用するお客さまをサポートし、利用者はもちろん下請けの運送会社との調整やトラブル対処なども行います。
すでに全国で人気になっているサービスで今後の成長も見込める大企業が福岡オフィスを立ち上げることから求人は大きな注目を集めています。
企業情報
会社名 | 株式会社メルカリ |
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設立 | 2013年2月1日 |
所在地 |
本社:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー |
資本金 | 69,586百万円 |
代表者 | 山田進太郎 |
従業員数 | 600名 |
事業内容 | フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用 |
驚くべきペースで急成長
2013年には230名だった従業員は2018年に600人に拡大しました。
福岡オフィスの立ち上げの影響もあって、近い将来は従業員1,000人を大きく超えてくるでしょう。
メルカリは6,000万ダウンロード突破。
月間流通総額は数100億円規模のフリマアプリに成長を遂げています。
リリース当初は無料利用でしたが、実績がついてからは10%の成約手数料を取っています。
有料化してからも成長を続けられた点を高く評価でき、将来的にも安心して働ける大企業です。
なぜカスタマーセンターを福岡に新設するのか?
電話応対中心の業務内容なので、拠点は全国どこでも問題ありません。
従来は大企業のカスタマーセンターは東京に拠点を持つことが多かったですが、メルカリは優秀な人材を確保できること、災害リスクの少なさ、方言のイントネーションが標準語に近くて訛りが少ない地域柄という点を評価したのでしょう。
福岡は人口増加率全国1位のため、まとまった人数の採用も比較的容易です。
人件費も東京に比べれば安く、メルカリのブランド力も影響して福岡であれば当初は安い賃金でも将来性を評価して優秀な人材が集まってくるという思惑を感じられます。
メインは、らくらくメルカリ便のサポートなので、災害の起こったときに問い合わせやトラブル対処に追われることになります。
そんなときにカスタマーセンターも被災して連絡が途絶えると大きな問題になるため、災害リスクの少ない福岡はベストな立地だったのでしょう。
さらにポイントになるのは、福岡には方言はあるのですがイントネーションは標準語に近くて語尾が違うだけです。
若者にとって方言は身近なものでも敬語、丁寧語はほぼ標準語と同じ環境で育っています。
ビジネスをするにあたって、標準語を上手に使いこなせるのが福岡の魅力です。
電話によるサポートセンターのスタッフは方言を嫌って東京に拠点を置くケースも多いですが、今後は福岡へ拠点を移す企業が増加していくでしょう。